長崎に来てます。
日記
2015.8.19

長崎の小浜に、好きな旅館があります。派手ではない温泉旅館で、料理が私たちの好みの味で、たまに羽を伸ばしに行きます。
夜、宿の近辺を散歩してると、向こうの方から音が聞こえてきました。バチバチバチッカンカラカン すさまじい爆竹の音とともに、明かりを灯した船の形の押し車を押しながら大勢の人たちが歩いてきます。
精霊流しです。
お盆にある灯籠流しとは少し違い、長崎や熊本、佐賀あたりでは精霊流しと呼ばれる行事で、初盆を迎えた故人の家族らが、死者の魂を西方浄土へと送り出す行事です。昔は実際に海に浮かぶ構造で、そのまま海へと送り出していたそうです。
お盆の行事と聞くと、厳かな雰囲気を想像するかと思いますが、とても賑やかなんです。前にテレビで見たことがあるのですが、中国の賑やかなお葬式をちょっと思い出します。中国のお葬式のように吹奏楽団が周りを回ったりすることはありませんが、爆竹や花火をじゃんじゃん地面に撒きながら、掛け声とともに練り歩いて行きます。賑やかだけどなんだか物悲しい、神聖さを感じるひと時でした。
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