出会い、そして別れ。

2019.4.21

春だ。暖かい気候と明るい日の光。街ゆく人の表情も、心なしか明るく感じる。そして春は出会いの季節だ。新しい事が始まり、これからいろんなことをスタートしていく季節でもある。しかし、出会いがあれば当然別れもある。親との別れ、恋人との別れ、親友との別れ、どれも切なく、辛い経験だ。今僕にとって、ここ数年で最も辛い別れに直面している。それは、愛車との別れだ。「愛」という字が付く表現は沢山ある。愛犬、愛妻、愛人、など。その中に「愛車」があるくらいだから、人が愛情を注ぐ対象なのだ。愛車と呼ぶにふさわしい車は、一般的には高級車やスポーツカー、クラシックカーや希少な車を思い浮かべるかもしれない。しかし僕の愛車は、27年前に発売された、ただの古い軽のバンだ。板金も薄く、スピードが遅く、乗り心地も悪い。しかし、乗っているととても楽しいのだ。普通の人にはうるさく聞こえるエンジン音は、僕にとっては安心するサウンドであり、外の音がダイレクトに聞こえるが、それが僕にとっては車をダイレクトに操っている感覚になりとても楽しくなる。いまの時代では考えられないが、軽自動車なのにサンルーフが二つも付いている。タイヤが雪などで滑り出すと、回転数の違いを察知し自動で四駆に切り替わる仕組みになっていたので何度も雪の日に助けられた。ガソリンコックの位置、バッテリーの位置、エンジンレイアウト、全てがよくできた車だと常々思っていた。今は亡き本田宗一郎のデザインセンスが詰まっている車だ。

しかし、別れは突然訪れた。家族が増えるので、買い替えなけらばならなくなったのだ。僕がもしお金持ちなら、買い替えずにこの車をとっておくだろう。しかし今の僕にはとても無理だ。いざ別れるとなると、これまでのいろんな思い出が蘇ってくる。だけどお別れだ。

僕にとって、車というのは生き物だ。なので、売るのも、スクラップも、嫌だったので大事に使ってくれそうな友達にあげることにした。引き取ってくれる友達に感謝しています。そして長年家族を、事故も故障もなく運んでくれた愛車に感謝の意を表します。アクティ君、本当にありがとう。

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