ひとり旅

仕事で何かと使いそうなので軽自動車のバンを購入することにした。数ヶ月、インターネットで車を探し、ようやく気になる車を発見。今日は納車でお店に取りに行くことになっている。場所は鹿児島県。僕が住んでいる大分県から結構遠い。列車を何度か乗り継いで行くようで、久しぶりの列車でのひとり旅に心が躍る。僕は写真を撮るのが好きなのでいろんな風景が撮れるかと思うととても楽しみだ。
途中、乗り換えの駅で駅弁を売っているおじさんを発見。食べたことのない「鮎寿司弁当」を買ってみる。酢がしっかり効いててなかなか旨い。山間の風景や球磨川を見ながら食べる弁当は格別だ。たまにはひとり旅もいいものだなあと、思ったりもした。
弁当も食べ終え、列車はどんどん南へと走ってゆく。線路の音を聴きながら、一人でぼーっといろんな事を考えていると、ひとり旅がいいものと最初は思っていたが、具体的にひとり旅のどの辺がいいのだろう?と考え始めた自分がいた。一人になると自由に行動できるから?普段家族といる時とは違う景色が見れるから?一人で色々考えれるから?誰にも邪魔されない時間がそこにあるから?考えても答えは出なかった。人によっても答えは違うだろうし、その人の置かれている状況によっても答えは変わるだろう。そこで僕は考えてみた。今一人で列車に乗っているけれど、本当に楽しいのか?そんなことはない。できれば家族と一緒に列車に乗った方が楽しいに決まっている。人間が一人で頭の中で色々想像したってたかが知れている。と僕は思った。でもまてよ?僕がこうゆう考えに至ったのはひとり旅のおかげじゃないだろうか?つまり一人になる事で家族の大切さを実感したのだ。そういう事であればひとり旅はとてもいいものだという結論になる。などと考えていると思っていたよりも早く目的地に到着した。
車を受け取り、運転しながら帰路につく。移動時間はかなり長いのでまた一人で色々考える。 「ほんとは家族と一緒に車に乗って帰りたかったなあ」とか、帰りに温泉によって帰ろうと思いついた時に、「妻も温泉が好きだから喜んだだろうなあ」とか、列車の中で考えてたような事を車の中でも考えていた。なぜかわからないけど早く帰ろうと思った。
僕は若い頃、一人でいるのが好きな時期があった。一人だと気楽だし、なんでも思った通りにできる。だから人といるのが煩わしかったのだ。独り身の時はそれがとても楽しい自由な時間だと思っていた。だけどそれは違うんじゃないだろうか?と思った。人間は生まれる時も死ぬ時も一人だ。だから生きている時くらい大切な家族とできるだけ一緒にいたいなあと僕はこの旅で痛感した。それに気がつけるという事は、やっぱりひとり旅はいいものだなあと思った。
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