主人公は、夢に生きる発明家、ポッツ。男手一つで二人の子供を育てながら毎日発明に勤しんでいる。そんなある日、古い車が鉄屑工場に持って行かれてスクラップになるから助けて欲しいと子供達に頼まれる。 なんとかしよう、と言ってはみるポッツだが、その車を引き取るには、明日までに30シリング払わなければならない。試行錯誤してなんとか車を手に入れるポッツ。

ポッツと子供達は、まるでそのボロボロの車に命が宿っていることを知っているようだった。時間をかけて車を修理するポッツ。子供達はこれから家族が一人増えるような気持ちで、車が出来上がるのを待っていた。

車というのは家族をいろんな所へ運んでくれる乗り物だ。その存在はもう家族の一員だ。そんな車にポッツはチキチキバンバンと名付ける。ポッツが咄嗟に命名するのだが、愛情を込めて名付けた愛称だと感じた。 そしてポッツは夢を追い続けて、思いがけず、子供達の助けもあり、気立ての良くて美人な奥さんも出来た。

子供達を愛しているが故に、奔放に育て、夢を持って生きる事になんの疑問も抱かずに生きているポッツ。まるで、父親というより子供たちのヒーローの様だ。父親がこんな人だったら、どれだけ楽しいだろうか。 夢ばかり見て生きてはいけないが、夢がなくては生きていてもつまらない。まるでそんな風に教わっているような気がした映画だった。

いつ聴いても楽しい気持ちになる曲ですね＾＾