映画 2019.3.24

ロシュフォールの恋人たち  ( Les Demoiselles de Rochefort )

公開1967 年
製作国フランス
ジャンル
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フランスのミュージカル映画。「雨に唄えば( Singin’ in the Rain )」のジーン・ケリーも出演している。

ミュージカルといっても、ブロードウェイのミュージカルの感覚で観ると、とても焦る。はじめの10分間は、ストーリーが始まらない。ずーっと踊っている。3分くらい経った頃、私は気持ちを切り替えた。「フランス人が作ったものだから、あまり考えずに楽しもう。」そう思うと、ロマンチックでファンタジックな世界にたちまち引き込まれてしまった。

いつもフランス映画を観ると思うことがあるのだが、フランス人というのは良い生き方をしている。気持ちに余裕を持って生きているように感じる。こんなにファンタジックでロマンチストな人種が他にいるのだろうか、と思う。おそらく想像では、男ならポエムの一つや二つすぐに思い浮かばないと世の中を渡っていけないし、女だったら、感じたままに行動しないと生きていけない。日本でそうやって生きていたら変人扱いされそうな生き方だけど、そっちが当たり前のように感じるのは映画だからなのだろうか??

面白いと思ったのは、恋の予感を感じさせるように背景の街を歩いている人たちが踊っていたりするシーン。恋をした張本人が踊るのはミュージカルとして分かる。だがそれとは別に、背景を歩いている街の人々が「春」や「恋」といった言葉が思い浮かびそうな表情で踊っているのだ。その人たちの衣装も、現実にいる人たちの服装ではなく、パステルカラーのものだったり、「あまり考えずに感じ取ってくれ」というような演出、打ち出し方だ。それによってそのシーンの印象が華やかになって、気持ちがファンタジーな世界に持っていかれてしまう。楽しい気持ちになるのだ。エンターテインメント性があって面白いと思った。
それと、フランス人の自然な表情は、日本人にとっては違和感なく見れるかもしれない。笑顔であっても感情から自然に笑顔になるというか何というか。アメリカ人特有の「ザ・笑顔」な笑顔を見ると、私はいつも「アメリカ人っぽいなー」と思う。ジーン・ケリーやジョージ・チャキリス(ウエストサイドストーリー)にはやはりそれを感じるが、この映画の中ではアメリカに居た等の人物設定になっている。

ミュージカル映画といえばやはり音楽についてだが、映画の中の曲は全部聴いたことのある曲。CMなどで何度も流れている曲ばっかりだ。詳しいことはよく分からないが、音楽の基本が相当しっかりしているのではないかと感じた。このサウンドトラックはどんなシーンにでも合いそうで、いつでも聴ける、是非とも持っておきたい1枚だ。

ライン

サウンドトラックがYOUTUBEで聴けます。

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