
小さい頃は 神様がいて 不思議に夢を かなえてくれた これは魔女の宅急便(ジブリ)の歌の歌詞ですが、人は、幼い頃は感情のままに行動を起こします。大体のことはそれでいい結果になりますが、たまに失敗したり、大人から怒られたりして、その経験から頭を使えるようになります。すると、感情のあとに一度頭で考えてから行動を起こすようになります。もしも、なんらかの理由で、小さい頃の感覚のまま大人になってしまった人がいたとしたら、おそらく今の社会では受け入れてもらえず、変わり者扱いされるでしょう。
この映画の主人公は、そんな、社会から変わり者とされてしまっている大人のひとり。小さい頃からの数奇な運命も
ミックマックって何かと思ったら、語呂がいいから付けた造語らしく、あえて意味を言うなら、ミックは「策略、陰謀」の意味で、マックは「たくさん」の意味だそう。 内容は、主人公と仲間たちが、主人公のとある個人的な復讐に付き合って、大きな事件を起こします。あまりに大きなところを相手に事を起こしたもんだから、起こされた側に見つかった時に「誰に雇われた!?」と聞かれ、困って答えたのが、「誰にも・・・フリーでやってます」
主人公もそうだけど、個性的な仲間たちがみんな、思い思いに行動します。まるで手に負えない保育園児たちのように。いや、保育園児の感覚のまま、大人になっているものだから、頭も使えるのです。やられる方はお手上げ状態。
物語の背景はリアリティーがあるのだけれど、描き方がファンタジックで、シリアスでポップな映像とサウンドは、派手さもクドさも無く、その世界観がなんともフランス人らしい。アメリカ映画とは違う面白さがあります。 フランスの映画は何個か見たけど、どれも人の感情の動きがとても面白いと思います。役者の目の動きや表情、そして「間」を使って、人の “感情” の部分を繊細に表現していて、見ているとその人の感情の動きに人間味を感じて、その人をどんどん好きになっていき、映画自体は淡々としているのに、なぜか引き込まれていきます。この映画も、初めは主人公のことを「なんだこの変な人」と思っていたら、気がつけばいつのまにか魅了されていて、最後は彼の仲間たちのように、彼を応援していました。
そういえば冒頭のシーン。ちょっとネタばれですが、不運で主人公の頭に弾丸が当たってしまうのです。背景で古い映画が流れているのですが、弾丸が頭に入っていっているちょうどその時、映画の女優が言っているセリフが、「あなたといさせて。」 まるで弾丸が、主人公に「あなたといさせて」と言っているように始まります。そこからストーリーの始まりです。この主人公は、どうやら変わり者(物?)に好かれるようです。 彼の事を気に入ったあなたも、ちょっと “変わり者” かもしれません。

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