映画 2018.1.26

2009年に公開された日本の映画です。南極観測隊員として派遣された8人の一年間の暮らしを、調理担当の目線でコミカルに表現しています。

世代も育った環境も様々な8人が、地球の端っこ南極で共同生活を送ります。自ら望んで来た人も、そうでない人も。日本での普段の暮らしはそこには無いのです。

毎晩楽しみにしている夜食のラーメンも無ければ、リビングで寝っ転がってテレビを見ながらオナラをしても娘から蹴られる事も無いし、冬の間は陽の光を浴びる事さえ無い。思い切って、1分間で何百円もする電話で、日本にいる家族や彼女に南極の過酷な暮らしの話をしても、相手には現実味が湧くはずもなく、近所の人のどうでもいい噂話や、友達の彼氏が浮気しただのしなかっただのの話に付き合う羽目になり、憂鬱になる日々。

そんな生活の中、癖のある8人の男たちは徐々に調和し、いつのまにか家族のような関係に。

決められた期間、新しく出会ったもの同士が生活を共にし、一緒に何か事を成すことは、普段気付いていない自分の長所や短所が見えてくるきっかけになります。

子供の頃は、毎年あるクラス替えや修学旅行、新しく高校に上がった時もそうだし、大学に進学して一人暮らしを始めることもあったりして、定期的に環境が変わります。でも大人になると、そんな機会は中々ありません。転職や、結婚する時ぐらいでしょうか。

この映画を観ると、まるで本当に、この8人の仲間たちと、あの過酷な南極の地で、あの「温かい」1年間を、共に過ごしたかのような錯覚に陥るそんな映画です。

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