
星の旅人たち ( The Way )
公開 | 2010 年 |
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製作国 | アメリカ / スペイン |
ジャンル | |
タグ |
原題は「The Way」。邦題はどうして「星の旅人たち」になったのでしょう。
パウロ・コエーリョの本から?でも原作は他にあるようです。旅の目的地がサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)という地名で、コンポステーラはラテン語の Campus stellae(星の野)からきているという説もあるようですが。日本のパンフレットの印象からは、ポップなコメディー調の映画かと思いきや、イメージは英語版のパンフレットの方がしっくりきます。フィルム撮影のロードムービーで、たまにクスッと笑えるようなシーンが入ります。
「人生は選べない。ただ生きるだけだ。」と言い残して旅に出た息子の死の知らせが入ります。彼は母を亡くし、人生を見つめ直そうと旅に出たまま、帰らぬ人となってしまいました。 妻を亡くし、一人息子も亡くした眼科医のトーマス(トム)。息子の遺体を確認しに、フランスへと向かいます。
フランスのその村は、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の出発地点であり、トムは息子が巡礼の旅に出かけた直後に事故で亡くなったと知ります。トムは息子に誘われるように、800キロの巡礼の旅を始めます。
はじめは旅をするのは息子のためだと言っていたトムですが、普段関わることのないような人たちと出会い、関係を築くことで、少しずつ「自分」と向き合っていきます。
西洋の映画を見ていると、宗教が絡むことがよくあります。日本で暮らしていると分かりにくい部分です。でもこの映画を見て、宗教に関する認識が少し変わりました。旅の道中、同じく旅をしている神父が「巡礼者には信仰を捨てた人が多い」と言ってトムに十字架をくれます。トムも、クリスマスの礼拝ぐらいしか教会に行かない「信仰を捨てた人」なのです。でもそれって、私も一緒じゃないかと思ったのです。正月にお参りに行くぐらいしか、手をあわせることってありません。よくよく考えると、少し上の世代には、家に神棚を置いて毎朝手を合わせている人もまだ多いと思います。家に神棚を置くということは、毎日そこを綺麗にしておく必要が有ります。それは、生活のリズムが規則的でないと、続かないことです。「今日は疲れたから明日にしよう」なんて思っていたら、そのうち神棚があることを忘れてしまうでしょう。つまり、「信仰を持つ」ということは、巡り巡って「自分自身と向き合う」「前向きに生きる」ということに繋がるのではないでしょうか。トムが旅の後半に出会ったジプシーは「宗教と人の信心深さは、何の関係もない」と言っていました。
原題の通り、まさに「道」を教えてくれる映画でした。

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